【HONDA レブル1100 レビュー】大型なのに“気負わず乗れる”令和のクルーザー【比較徹底版】

ホンダ

ホンダ レブル1100(Rebel 1100) は、

  • 大型クラスの1082cc並列2気筒エンジン
  • 710mmの低シート高
  • クルーザーらしいロー&ロングスタイル

を組み合わせた“デカいけど気負わず乗れる”ネオクルーザーです。

一言でいうと、

レブル250/500の「ゆるさ」を残しつつ、
エンジンはガチのビッグバイク。

そんな、いい意味でズルい1台。

この記事では、

  • レブル1100の特徴とスペック
  • 良いところ/気になるところ
  • レブル250/500、GB350/エリミネーター400/他クルーザーとの比較
  • 向いている人/やめた方がいい人

を、大型デビューも視野に入れているライダー目線で解説します。


  1. レブル1100ってどんなバイク?
    1. 基本スペック(参考)
    2. キャラクターを一言でまとめると…
  2. レブル1100の良いところ(メリット)
    1. ① 710mmの低シート×大型の余裕
    2. ② エンジンが“マジで使える”大型ツイン
    3. ③ クルーザーなのにそれなりに軽快に曲がる
    4. ④ DCT(オートマ)も選べる
    5. ⑤ Tグレードで“ツーリング仕様”も選べる
  3. レブル1100の気になるところ(デメリット)
    1. ① タンク容量13Lは“大型ツアラー”としては少なめ
    2. ② 純正のままだと積載はそこまで強くない(無印)
    3. ③ 見た目はクルーザーでも、性格は“わりとスポーツ寄り”
  4. 深掘り比較:他車と比べるとどう?
    1. 1. レブル250/レブル500との比較
      1. ざっくりスペックと立ち位置
      2. 足つき・取り回し
      3. 走り・用途の違い
    2. 2. GB350/GB350S・エリミネーター400との比較
      1. キャラの方向性
      2. 「のんびり派」か「走り派」か
    3. 3. 他の大型クルーザー(VULCAN S・スポーツスターSなど)との比較
      1. VULCAN S(カワサキ650クルーザー)と比較
      2. ハーレー系(スポーツスターSなど)と比較(ざっくり方向性)
  5. レブル1100は初心者向き? 大型デビューにどう?
    1. 向いているポイント
    2. とはいえ注意したいところ
  6. レブル1100で後悔しやすい人
  7. レブル1100で満足しやすい人
  8. まとめ|レブル1100は「現実的に扱える大型クルーザーの決定版」

レブル1100ってどんなバイク?

まずはざっくりスペックから(日本仕様ベース)。

基本スペック(参考)

  • エンジン:水冷4ストロークOHC(ユニカム)直列2気筒 1,082cc
  • 最高出力:88PS / 7,250rpm
  • 最大トルク:10.0kgf・m / 4,750rpm
  • 車両重量:
    • レブル1100:226kg(MT)/236kg(DCT)
    • レブル1100T:240kg(MT)/250kg(DCT)
  • シート高:710mm
  • タンク容量:13L

※グレード(T・S Edition)やMT/DCTで若干数値が変わりますが、キャラクターは共通です。

キャラクターを一言でまとめると…

  • 見た目:レブルシリーズのシンプル&ローなスタイル
  • 中身:CRF1100Lアフリカツイン系ベースの強力ツインエンジン
  • 性格:
    • 低回転はパルス感のあるクルーザー
    • 回せばスポーツネイキッド並みに走る

**「ゆるくも走れるし、本気出せばかなり速いクルーザー」**という立ち位置です。


レブル1100の良いところ(メリット)

① 710mmの低シート×大型の余裕

  • シート高710mmで、足つきはかなり良好
  • シート前側が細めで、足を真下に降ろしやすい

それでいて、

  • 大型らしいトルクとパワー
  • 高速道路も余裕の巡航

「足つき不安で大型を諦めてきた人」向けの1台と言っていいレベルです。


② エンジンが“マジで使える”大型ツイン

  • 1082ccの並列2気筒
  • 低回転ではドコドコした鼓動感
  • 中〜高回転までスムーズに吹け上がる特性

街中では3,000〜4,000回転あたりでトルクフルに走り、
高速やワインディングでは回せばグイグイ加速する、
“扱いやすいのにちゃんと速い”エンジンです。


③ クルーザーなのにそれなりに軽快に曲がる

  • ホイールベースは約1,520mmながら、重心が低く取り回しやすい
  • フロント130/70-18、リア180/65-16で、極端に太すぎないタイヤ
  • ステップ位置も足を投げ出しすぎない“半ミッド”寄り

そのおかげで、

  • 交差点の曲がり角
  • ワインディングの中速コーナー

でも、**「クルーザーにしてはよく曲がる」**という評価になりやすいです。


④ DCT(オートマ)も選べる

  • 6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)搭載グレードあり
  • クラッチ操作なし/停車〜発進もオート
  • パドル操作で任意シフトも可能

「大型乗りたいけど、渋滞でクラッチ握るのがイヤ…」という人には、
レブル1100 DCTはかなり強力な選択肢になります。


⑤ Tグレードで“ツーリング仕様”も選べる

  • レブル1100T:ビキニカウル+ハードサドルバッグ付きツーリング仕様
  • 最初から「高速長距離やる人向け」パッケージ

後付けカウルや社外バッグに悩まず、
最初からツーリング仕様で納車できるのも魅力です。


レブル1100の気になるところ(デメリット)

① タンク容量13Lは“大型ツアラー”としては少なめ

  • タンク容量は13L
  • 燃費次第ですが、航続距離は「めちゃ長い」というほどではない

ロングツーリング派は、

  • 早めの給油計画
  • こまめな休憩とセット

で走る前提になります。


② 純正のままだと積載はそこまで強くない(無印)

  • 無印レブル1100はリアキャリアなし
  • シート形状的にも、大荷物を積むには一工夫必要

荷物をガン積みしたいなら、

  • キャリア追加+シートバッグ
  • Tグレード(サドルバッグ付き)

あたりを視野に入れると扱いやすくなります。


③ 見た目はクルーザーでも、性格は“わりとスポーツ寄り”

  • 高回転まで回る直列2気筒
  • フロントフォークもしっかり目
  • ブレーキもラジアルマウントキャリパーなど十分な性能

「超のんびりだけを楽しみたい」「トコトコだけでいい」という人には、
エンジンが良すぎてオーバースペック気味に感じるかもしれません。


深掘り比較:他車と比べるとどう?

ここからが本題。
レブル1100を 「レブル250/500」「GB350/エリミネーター400」「大型クルーザー」 と比べていきます。


1. レブル250/レブル500との比較

ざっくりスペックと立ち位置

モデル排気量キャラ
レブル250249cc 単気筒完全入門向け。街乗り〜下道ツーリング用
レブル500471cc 並列2気筒ゆとりのある中距離ツーリング向け
レブル11001082cc 並列2気筒本気のツーリング&大型クルーザー

足つき・取り回し

  • 足つき:
    • どれも「レブルらしく低くて安心」
    • 1100も710mmで、“大型だから極端にキツい”ということはない
  • 取り回し:
    • さすがに1100が一番重い
    • それでも大型クルーザーとしてはかなりマイルドな部類

「足つき重視で大型デビューしたい」なら、1100はかなり有力候補です。

走り・用途の違い

  • レブル250
    • 下道メイン/高速は“走れるけど得意ではない”
    • とにかく気負わず乗れる
  • レブル500
    • 高速も現実的に使えるが、100km/h巡航はそれなりに頑張ってる感
  • レブル1100
    • 高速巡航も余裕
    • 追い越しや合流もストレス少ない

👉 「街乗り+たまの下道ツーリング」なら 250/500
👉 「高速含めてガッツリ走りたい」なら 1100


2. GB350/GB350S・エリミネーター400との比較

キャラの方向性

モデルエンジンキャラ
GB350単気筒鼓動感・雰囲気・のんびり
GB350S単気筒スポーツ寄り軽快なレトロスポーツ
エリミ400398cc並列2気筒ミドルで“よく走る”クルーザー
レブル11001082cc並列2気筒大型で“かなり走る”クルーザー

「のんびり派」か「走り派」か

  • GB350/GB350S
    → 下道トコトコ派・鼓動感と雰囲気重視
  • エリミネーター400
    → 中排気量で、クルーザーだけどスポーティさも欲しい人向け
  • レブル1100
    → 大型のトルクと余裕、そして遠くまで行きたい人向け

「日本の下道メインで、80km/hくらいを気持ちよく走れればOK」
→ GB/エリミでも十分

「高速をガンガン使って遠くへ行きたい」
→ レブル1100の余裕が活きてきます。


3. 他の大型クルーザー(VULCAN S・スポーツスターSなど)との比較

VULCAN S(カワサキ650クルーザー)と比較

  • VULCAN S
    • 650並列2気筒
    • それなりに軽快でスポーティ
    • ただし車格はそこそこ大きく、足つきもやや高め
  • レブル1100
    • 排気量は上だが、シート高はむしろ低い
    • 重量差はあるが、「またがったときの安心感」はレブルが上と感じる人も多い

👉 「足つきの安心感を優先しつつ、大型クルーザーに乗りたい」ならレブル1100が有利。

ハーレー系(スポーツスターSなど)と比較(ざっくり方向性)

  • ハーレー スポーツスターS
    • Vツインらしい存在感&ブランド
    • エンジンもかなりハイパワーでスポーツ寄り
    • 価格・維持費・車格ともにそれなりの覚悟が必要
  • レブル1100
    • 車両価格・維持費ともに国産らしく現実的
    • 装備・性能のバランスが良く、「普段使いとツーリング」をまとめやすい

ブランドやVツインの重低音サウンドに全振りしたいならハーレー、
現実的な維持費と安心感を重視するならレブル1100
という住み分けになります。


レブル1100は初心者向き? 大型デビューにどう?

向いているポイント

  • 足つきが良い(710mm&細めのシート)
  • 重心が低く、取り回しも「大型の中では」まだ優しい
  • DCTでクラッチ操作なしを選べる

「最初の大型」として十分現実的な候補です。

とはいえ注意したいところ

  • パワーは本物の大型クラス(88PS/10kgf・m)
  • 雑にスロットルを開けると一気にスピードが乗る

エンジン性能に対する“自制心”が必要なので、
最初はモードを穏やか目にして、徐々に慣れていくのが安心です。


レブル1100で後悔しやすい人

  • そもそも高速道路をほとんど使わない
  • ほぼ街乗り・近所だけで完結する使い方
  • とにかくのんびり・トコトコだけ楽しめればいい
  • 車体サイズ&パワーに対して、あまり自信がない

こういう人は、

  • レブル250/500
  • GB350/GB350S
  • エリミネーター400

あたりの方が、「ちょうどよかったな」となりやすいです。


レブル1100で満足しやすい人

  • 「足つき良い大型クルーザー」を探している
  • レブル250/500からのステップアップを考えている
  • 高速を使ったロングツーリングを本気でやりたい
  • オートマ大型(DCT)に興味がある
  • ハーレーほどのブランド料は払えないけど、
    “ちゃんとした大型クルーザー感”は欲しい

こんな人には、レブル1100は かなりハマる一台 になります。


まとめ|レブル1100は「現実的に扱える大型クルーザーの決定版」

レブル1100は、

  • 1082cc並列2気筒の力強いエンジン
  • 710mmの低シート高と扱いやすい重心
  • DCTやTグレードなど使い方に合わせたバリエーション
  • レブルシリーズらしいシンプルでカスタム映えするスタイル

を備えた“現実的に扱える大型クルーザー” です。

  • レブル250/500では物足りない
  • でも超ゴツいクルーザーやハーレーはちょっとハードル高い

そんな人にとって、
レブル1100は かなり後悔しにくい選択肢 になるはずです。

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