ホンダ CBR250RR(8BK-MC51) は、
- 水冷DOHC 直列2気筒 249cc
- 最高出力 42PS/13,500rpm
- 車両重量 168kg
- シート高 790mm
- 倒立フロントフォーク+ラジアルマウントキャリパー
- スロットルバイワイヤ&出力モード切り替え
という、250ccクラスでもトップレベルに“ガチ”なフルカウルスポーツです。ホンダ+1
一言でいうと、
「中身までちゃんとスーパースポーツな250」。
この記事では、
- CBR250RRの正確なスペックとキャラクター
- 良いところ/気になるところ
- Ninja ZX-25R・YZF-R25・GSX250Rとの比較
- 向いている人/やめた方がいい人
を、街乗り・ワインディング・サーキットまで視野に分かりやすく解説します。
※画像はAIによるイメージです
CBR250RR(8BK-MC51)の主要スペックとキャラクター
主要スペック(2025年2月時点)
- 通称名:CBR250RR
- 車名・型式:ホンダ・8BK-MC51
- 全長×全幅×全高:2,065 × 725 × 1,110 mm
- 軸距:1,390 mm
- 最低地上高:148 mm
- シート高:790 mm
- 車両重量:168 kg
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:14 Lホンダ
エンジン関連
- エンジン型式:MC51E
- 種類:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列2気筒
- 総排気量:249 cm³
- 内径×行程:62.0 × 41.3 mm
- 圧縮比:12.5
- 最高出力:31kW(42PS)/13,500rpm
- 最大トルク:25N・m(2.5kgf・m)/10,750rpmホンダ+1
足まわり・ブレーキ
- フロントタイヤ:110/70R17M/C 54H
- リアタイヤ:140/70R17M/C 66H
- フロントブレーキ:油圧式ディスク(ラジアルマウントキャリパー)
- リアブレーキ:油圧式ディスク
- フロントサス:テレスコピック式(倒立サス)
- リアサス:スイングアーム式(プロリンク)ホンダ
250としてはオーバースペック気味な内容で、
「250でどこまで本気になれるか」を体現したような構成になっています。
CBR250RRの良いところ(メリット)
① 42PSの2気筒エンジンが“回して楽しい”
- 低〜中回転は扱いやすく、街乗りも普通にこなせる
- 10,000rpmを超えたあたりから一気にパワー感が増し、13,500rpmで42PSを発生
- 高回転までストレスなく伸びていくフィーリング
**「回したぶんだけきちんと応えてくれるエンジン」**で、
ワインディングやサーキットで本領発揮します。ホンダ+1
② 足まわりとブレーキが250とは思えないレベル
- 倒立フロントフォーク
- 剛性の高いダイヤモンドフレーム+アルミスイングアーム
- ラジアルマウントキャリパーのフロントブレーキ
これにより、
- ブレーキング時でもフロントの接地感がつかみやすい
- コーナー進入〜旋回〜立ち上がりまでの挙動が安定
- サーキットでペースを上げても「足りない」と感じにくい
**「見た目だけじゃなく中身もちゃんとスポーツバイク」**というのがポイントです。バイクブロス+1
③ スロットルバイワイヤ+走行モードで性格を変えられる
- スロットルワイヤーではなく電子制御スロットル(スロットルバイワイヤ)
- 出力モード(例:RAIN/SPORTS/SPORTS+)を切り替え可能
これによって、
- 雨の日は穏やかなレスポンスのモード
- ワインディングやサーキットでは鋭いレスポンスのモード
といったように、使うシーンに合わせてキャラクターを変えられます。バイクブロス+1
④ 250とは思えない存在感と所有感
- CBR1000RRを連想させるアグレッシブなカウルデザイン
- シャープなフロントマスクとLEDヘッドライト
- メーターまわりも情報量が多く、レースマシンのような雰囲気
ガレージや駐輪場で眺めているだけでもニヤけてしまう、
**「持っていること自体が楽しいバイク」**です。
CBR250RRの気になるところ(デメリット)
① ポジションはガチ寄りで、楽ではない
- 低いセパレートハンドル
- 高め(スポーツ寄り)のステップ位置
- 前傾強めのスポーツポジション
そのため、
- 渋滞でのノロノロ走行
- 毎日の通勤で長時間乗る
といった使い方だと、手首・首・腰に負担が出やすいです。
② 価格も維持費も“それなりにスポーツバイク”
- 250クラスとしては車両価格が高め
- タイヤやブレーキパッドもスポーツ寄りサイズで、消耗品コストも相応
「とりあえず安く250に乗りたい」という人向きではありません。
「スポーツ走行前提で、そのためにお金を掛ける」
というスタンスなら納得できるバイクです。
③ 低速トコトコ専用のバイクではない
- エンジン特性・ギア比ともにスポーツ寄り
- 街中の30〜40km/hノロノロ専用マシンとしてはもったいない
もちろん街乗りは普通にできますが、
活きるのはあくまでワインディングやサーキット寄りの使い方です。
ライバル車と比べるとどう?(比較パート)
ここからは、購入時にほぼ候補に上がるであろう
Ninja ZX-25R・YZF-R25・GSX250R との違いを深掘りします。
1. CBR250RR vs Ninja ZX-25R
エンジンキャラの違い
- CBR250RR
- 直列2気筒
- 42PSで、低〜中回転もある程度トルクがあり扱いやすい
- ワインディング〜サーキットまでバランス良く楽しめる
- Ninja ZX-25R
- 直列4気筒
- 超高回転型で、「回せるシチュエーション」で真価を発揮
- 音・フィーリングは唯一無二だが、常に高回転を使える環境が欲しくなる
まとめ
- 「4気筒サウンドと高回転の快感に全振り」→ ZX-25R
- 「2気筒でバランス良く、街〜峠〜サーキット全部やりたい」→ CBR250RR
2. CBR250RR vs YZF-R25
キャラクターの立ち位置
- YZF-R25
- スポーティだけど日常性も高い
- ポジションもCBR250RRよりマイルドで、街乗り・通勤にも使いやすい
- CBR250RR
- 同じ2気筒フルカウルでも、より「サーキット寄り」の作り
- 足まわり・ポジションともにストイックさが1段階上
まとめ
- 「毎日乗りつつ、たまにスポーツも」→ R25寄り
- 「スポーツ走行を主軸に、街乗りもこなしたい」→ CBR250RR
3. CBR250RR vs GSX250R
ここは完全にキャラ違いです。
- GSX250R
- スポーツ風ツアラー寄り
- ゆったりめのポジションで、ロングツーリング向け
- エンジンも穏やかで、ペースを上げて攻めるより“流すタイプ”
- CBR250RR
- 攻めるためのパッケージ
- ロングツーリングもできるが、「ラクさ」ではGSX250Rが上
まとめ
- 「ゆっくり景色を楽しむツーリングメイン」→ GSX250R
- 「峠やサーキットで攻める時間が長い」→ CBR250RR
CBR250RRは初心者にもアリ?
アリだけど「スポーツ前提」の人向き
CBR250RRは、
- ブレーキも足まわりもレベルが高く、挙動はむしろ安定している
- 電子制御のおかげで、モード次第では扱いやすくもできる
という意味では、
「性能が高い=初心者には危険」というバイクではありません。
ただし、
- ポジションがキツめ
- スポーツ前提の性格
- 毎日通勤だけだと持て余しやすい
ので、
「最初からスポーツ走行やワインディングを真剣にやりたい」
という初心者向きの1台、という感じです。
CBR250RRで後悔しやすい人
- 都内通勤のような渋滞メインの使い方
- ロングツーリングでも“とにかくラクさ重視”
- 「速さより、雰囲気とトコトコ感が欲しい」
- 予算をなるべく抑えたい
こういう人なら、
- YZF-R25
- GSX250R
- ネイキッド(CB250Rなど)
の方が、実際の使い方には合いやすいと思います。
CBR250RRで満足しやすい人
- 250でも本気のスポーツバイクが欲しい
- ワインディングやサーキット走行に強い関心がある
- 見た目・装備・スペックすべてで“抜かりない1台”がいい
- 「ラクさ」より「走りの気持ちよさ」を優先できる
このあたりに当てはまるなら、
CBR250RRは かなり後悔しにくいフルカウルスポーツ になります。


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