ホンダ CL250 は、
超定番バイク「レブル250」のエンジン&フレームをベースに、
- 19インチフロント+17インチリア
- アップタイプマフラー
- セミブロックタイヤ
- フラットシート
といったスクランブラースタイルに仕立てた**“遊べる250”**です。
一言でいうと、
レブル250よりアクティブで、
ちょっとラフに付き合える相棒。
この記事では、
- CL250ってどんなバイクなのか
- 良いところ・イマイチなところ
- レブル250/GB350S/CL500とのガチ比較
- 向いている人・やめた方がいい人
を、普段使い+ツーリング目線で分かりやすく解説します。
CL250ってどんなバイク?
まずはざっくりイメージから。
基本スペック(ざっくり)
- エンジン:水冷4ストDOHC単気筒 249cc
- 最高出力:24PS/8,500rpm
- 最大トルク:2.3kgf・m/6,250rpm
- 車両重量:172kg(CL250/MT車)
- シート高:790mm
- タンク容量:12L
ざっくり言うと、
- 「レブル250のエンジン&骨格」+
- 「スクランブラー風スタイルと足まわり」
を組み合わせたバイクです。
見た目とポジション
- ちょい高めのフラットシート
- 幅広でアップめのハンドル
- アップタイプの右出しマフラー
- フロント19インチ/リア17インチのセミブロックタイヤ
見た目は完全に“ストリートスクランブラー”。
跨がると、レブルより少し高めで視界が開けた、アップライトなポジションです。
CL250の良いところ(メリット)
① レブル譲りの扱いやすい単気筒エンジン
ベースはレブル250と同じ249cc単気筒。
- 低回転からトコトコ粘る
- 中回転域での「素直さ」があって扱いやすい
- 高回転まできっちり回しても怖くない
「速さ」よりも扱いやすさと気楽さを重視したエンジンで、
街乗り〜ちょいツーリングまで非常に優等生です。
② 19インチフロント+セミブロックで“ラフな道”に強い
CL250のポイントは足まわりとタイヤ。
- フロント19インチホイール
- ストロークに余裕のあるサスペンション
- セミブロックパターンのタイヤ
これにより、
- ちょっとしたフラットダート
- 荒れた路肩
- 段差の多い舗装路
でも、レブルより**安心して“ラフに走れる”**キャラクターになっています。
③ アップライトで疲れにくいポジション
- 幅広でアップなハンドル
- 膝が窮屈すぎない自然なステップ位置
- やや高めのシートで視界が良い
この組み合わせで、
- 都市部のストップ&ゴー
- ワインディングでの左右の切り返し
- ちょっと長めのツーリング
でも、肩や腰への負担が少ないポジションになっています。
④ カスタムベースとしてもいじりやすい
- シンプルな丸目ライト+タンク+フラットシート
- サイドカバーまわりもスッキリしたデザイン
そのまま乗ってもいいし、
- スクリーン
- サイドバッグ
- リアキャリア+ボックス
- ハンドル・ミラー交換
など、方向性次第で“旅バイク寄り”にも“ストリートカスタム寄り”にも振れるのが魅力です。
CL250のイマイチなところ(デメリット)
① 足つきはレブル250より確実に高い
- シート高は790mm
- レブル250より明らかに高め
- シート形状もフラット&ややワイド
「レブルならベタ足だけど、CLはちょいツン」
という人も多いはず。
小柄な人や足つきに不安がある人は、
- ローシート
- 足つき改善ステップ
- サス調整(必要ならカスタム)
などでの対策を視野に入れた方が安心です。
② エンジンは“速さ”よりも“気楽さ”寄り
レブルと同じく、CL250のエンジンは
- 高速道路をガンガン飛ばす感じではない
- 法定速度+αで巡航はできるが、追い越し加速は“じわっと”タイプ
「スピード命!」という人には物足りないかもしれません。
③ 250にしては車重が軽いわけではない
- 見た目は軽快なスクランブラー
- けれど、実際の車両重量は172kg前後
押し引きはそこまでキツくはないものの、
“オフ車並みに軽い”イメージで行くと少しギャップがあります。
深掘り比較:CL250は他のどのバイクと迷う?
ここからは、買うときに候補になりやすいバイクとの比較をじっくり見ていきます。
1. CL250 vs レブル250
キャラクターの違い
| 項目 | CL250 | レブル250 |
|---|---|---|
| ポジション | アップライトで視界が高い | 低くてリラックス、足つき抜群 |
| シート高 | 高め(790mm) | かなり低い |
| タイヤ・足まわり | 19インチ+セミブロックでラフな道OK | 16インチ系でオンロード寄り |
| イメージ | ストリート/スクランブラー | ロー&ロングなクルーザー |
乗り味の差
- レブル250
- 足つき良好で「安心して乗りたい人」向け
- 低くてどっしり、ゆったりクルージングが似合う
- CL250
- 目線が高く、ハンドルも広めでアクティブ
- 市街地〜ワインディングまで「動かして楽しい」タイプ
👉 「足つき最優先・ゆるくトコトコ」ならレブル250
👉 「ちょっとラフな道も行きたい・見た目もアクティブに」ならCL250
2. CL250 vs GB350S
GB350Sも、よく比較に上がる1台です。
ベースキャラの違い
| 項目 | CL250 | GB350S |
|---|---|---|
| エンジン | 水冷単気筒 250 | 空冷単気筒 350 |
| フィーリング | スムーズ&軽快寄り | ドコドコ感・鼓動重視 |
| スタイル | スクランブラー/ストリート | ネオクラシックロードスター |
| 走りの方向性 | 街乗り+軽いオフ寄り | 下道ツーリング&雰囲気重視 |
どっちがどんな人向き?
- CL250
- 都会のストリートから、ちょっとしたダートまで
- カジュアルに、ラフにバイクと遊びたい人
- GB350S
- 国道や県道を80km/h前後でトコトコ流す
- 「クラシックな見た目+鼓動感」を楽しみたい人
👉 「雰囲気・鼓動・レトロ感」重視 → GB350S
👉 「カジュアルなスクランブラーで、どこでも行ける相棒」 → CL250
3. CL250 vs CL500(上級グレード)
同じ系統の上位モデルとして CL500 がいます。
排気量の差
- CL250:250cc単気筒
- CL500:471cc並列2気筒
CL500はトルクもパワーも一段上で、
- 高速道路の合流や追い越し余裕アリ
- 二人乗りや荷物を積んでも余裕
**「スクランブラースタイルで高速ツーリングもガチでやりたい」**ならCL500の方が現実的です。
ランニングコスト・気軽さ
- 車体価格・税金・保険・タイヤ代など
→ 当然250のCL250の方が軽め - 押し引きや取り回しもCL250の方が気楽
👉 「街乗り+ショートツーリング+軽いダート」メイン → CL250
👉 「長距離ツーリング・高速・キャンプも本気でやる」 → CL500
4. CL250 vs オフ車系(CRF250Lなど)
完全なオフ車とも少し住み分けがあります。
- オフ車(CRF250Lなど)
- 本格的なオフロード走行が視野に入る
- シートが高く、足つきはけっこうシビア
- CL250
- あくまで「スクランブラー寄りのストリートバイク」
- フラットダートや荒れた舗装路までが守備範囲
ガチな林道・オフ遊びをするならCRF系。
「街乗りメインだけど、ときどきダートに迷い込みたい」くらいならCL250がちょうどいい感じです。
CL250は初心者に向いている?
良い意味で“アリだけど条件付き”
- エンジン:扱いやすくてピーキーじゃない
- 車体:極端に重くはない
- 足まわり:安心感が高い
という意味では、初心者にも十分優しいバイクです。
ただし、
- シート高はレブルより高い(790mm)
- 体格によっては足つきに不安が出やすい
ので、またがってから決めるべきバイクでもあります。
CL250で後悔しやすい人
- とにかく足つき最優先で、ベタ足じゃないと不安
- 高速道路をガンガン使うロングツーリングがメイン
- 「絶対にレトロなクラシックスタイルがいい」
- 本気のオフロード遊びがしたい
こういう人は、
- レブル250/GB350S
- CL500
- CRF250L系
など、別の選択肢の方が満足度が高い可能性があります。
CL250で満足しやすい人
- スクランブラースタイルが好き
- レブル250よりアクティブなポジションが好み
- 街乗り・カフェ巡り・ショートツーリングがメイン
- たまにフラットダートにも入ってみたい
- カスタムのベースとして、自分好みに仕上げたい
このあたりに当てはまる人にとって、
CL250は 「ちょうどいい遊べる250」 になってくれるはずです。
まとめ|CL250は「レブルよりアクティブに遊べる“ストリートスクランブラー”」
CL250は、
- レブル250ベースの扱いやすいエンジン
- スクランブラーらしい足まわり&スタイル
- 都会も郊外も似合うカジュアルなデザイン
を持った、今どきのストリートスクランブラーです。
- レブルに惹かれるけど、もう少しアクティブに遊びたい
- 250クラスで、街乗りも軽いダートも楽しめる1台が欲しい
そんなライダーにとって、
CL250はかなり後悔しにくい選択肢になると思います。


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