スズキ アドレス110 は、
いわゆる「アドレス125」の兄弟分として、実用性とコスパ重視で作られた小排気量スクーターです。
ただ、今は125ccモデルの影に隠れがちで、
- アドレス125との違いがわかりにくい
- Dio110やリード125とどう違うの?
- わざわざ110を選ぶ意味ある?
と、検討候補には上がるのに、最後の一押しが足りない…
そんな立ち位置のモデルでもあります。
この記事では、
- アドレス110のリアルな立ち位置
- 良いところ・イマイチなところ
- 兄弟車アドレス125や他110〜125スクーターとの違い
- 向いている人/後悔しやすい人
を、通勤・街乗り目線でわかりやすく解説します。
アドレス110ってどんなスクーター?
アドレス110は、
「毎日使う通勤・買い物の足」をターゲットにした 実用寄りスクーター です。
ざっくりイメージ(国内仕様ベース)
- 排気量:110ccクラス 空冷単気筒
- 出力:街乗りで困らないレベル
- 車重:100kgちょいの軽量級
- 立ち位置:
- アドレス125よりさらに“軽い・安い・シンプル”寄り
- 高級装備なし、その代わり気兼ねなくガンガン使えるタイプ
スペックを盛るよりも、
「必要十分で、軽くて、安くて、壊れにくい」 を狙ったモデルです。
アドレス110の良いところ(メリット)
① とにかく軽くて、原付感覚で扱える
- 100kg前後の軽量ボディ
- 押し引き・切り返しが超ラク
- 駐輪場の出し入れでストレスが少ない
原付50ccからの乗り換えでも違和感が少なく、
「ちょっとだけパワーアップした原チャ」という感覚で扱えます。
② 車両価格が比較的安い
- 上位の125スクーターよりも価格が抑えめ
- ホンダ・ヤマハの同クラスよりも、概ね“お値段控えめ”なポジション
「とりあえず通勤用のバイクが欲しいけど、できるだけ安く上げたい」
という人にはかなり魅力的な選択肢です。
③ 燃費も良く、維持費も安い
- 110ccクラスで燃費は良好(実用域で30〜40km/L台を狙いやすいイメージ)
- 自動車税・任意保険も原付二種扱いで安い
- タイヤサイズやオイル量も“小型ならでは”で、ランニングコスト低め
「ガソリン代+維持費をできるだけ削りたい」人にはピッタリです。
④ 足つきが良く、誰でも乗りやすい
- シート高が低め
- 車体が細くて、足を真っすぐ下ろしやすい
- 発進・ブレーキもマイルドで扱いやすい
免許取りたて・久しぶりの二輪・小柄な人でも、
怖さ少なめで乗れるキャラです。
アドレス110のイマイチなところ(デメリット)
① 高級感・所有感はかなり控えめ
- 外装デザインはシンプルで「実用車」全振り
- メーターやスイッチ周りの質感も、PCXやNMAXとは比べない方がいいレベル
「見た目や質感にこだわりたい」「所有欲を満たしたい」という人には向きません。
② パワーはあくまで“必要十分”
- 街中の加速は問題ないが、「おっ、速い!」と感じるほどではない
- 勾配のきつい坂道や、流れの速いバイパスは少し頑張る必要あり
60km/h前後までの街乗りに最適化された味付けなので、
「高速寄りの道を走りたい」人には物足りません。
③ 装備はかなりシンプル
- 電子制御や豪華な快適装備は基本ナシ
- ブレーキも必要最低限な構成
そのぶん壊れにくい・維持しやすいというメリットもありますが、
「最新装備が欲しい人」には物足りないです。
アドレス110と他モデルの比較
アドレス110 vs アドレス125【兄弟比較】
| 項目 | アドレス110 | アドレス125 |
|---|---|---|
| 排気量 | 110cc | 125cc |
| パワー感 | やや控えめ | 少し余裕あり |
| 車重 | やや軽い | モデルにより+α |
| 価格 | やや安い | 110より高め |
| キャラクター | 実用・足 | 実用+ちょい余裕 |
結論:
- 「とにかく安く・軽く・足として使う」→ アドレス110
- 「ちょっと余裕も欲しい/現行で選ぶ」→ アドレス125
アドレス110 vs Dio110【ホンダ派か、コスパ派か】
| 項目 | アドレス110 | Dio110 |
|---|---|---|
| 価格 | 安め | 同クラスか、やや上 |
| イメージ | コスパ・実用 | ホンダの安心感 |
| デザイン | 道具感強め | こちらも実用寄りだが少し整っている印象 |
結論:
- 「とにかく安く済ませたい」→ アドレス110
- 「ホンダブランドがいい」→ Dio110
アドレス110 vs リード125【足 vs 生活最強】
| 項目 | アドレス110 | リード125 |
|---|---|---|
| 車重 | 軽い | こちらも軽いが少し重め |
| 積載性 | 並 | クラス最強レベル |
| 実用性 | 足として十分 | 通勤+買い物+業務までこなせる |
結論:
- 「必要最低限の足があればOK」→ アドレス110
- 「荷物も人もガンガン運びたい」→ リード125
アドレス110は初心者に向いている?
かなり向いています。
- 軽量で取り回しがラク
- 足つきも良い
- パワーが穏やかで扱いやすい
原付50ccからのステップアップや、
「とりあえず通勤用に1台欲しい」という人にはちょうどいい選択です。
アドレス110で後悔しやすい人
- バイクに“カッコよさ”“高級感”を求める
- 長距離ツーリングやバイパス走行が多い
- 125クラスの余裕を求めている
こういう人は、
PCX125/NMAX125/リード125/アドレス125あたりを見た方が満足度は高いです。
アドレス110で満足しやすい人
- 通勤・買い物メイン
- できるだけ安く・軽く済ませたい
- 派手さより実用性重視
- 「バイクは道具。でも、そこそこちゃんとしたメーカー車がいい」
こういう感覚の人にとって、
アドレス110は かなりコスパの良い“現実解” です。
結論|アドレス110は「原付から一歩だけ踏み出したい人の現実解」
アドレス110は、
- 派手さも
- 高級感も
- 目立つスペックも
ありません。
でもその分、
- 軽くて
- 安くて
- 燃費も良くて
- 故障も少ない
という、毎日の足としてはほぼ必要十分な性能を持っています。
- 「原付50から少しだけパワーアップしたい」
- 「でもPCXやNMAXほどの予算・サイズはいらない」
そんな人にとって、
アドレス110は 一番ちょうどいい選択肢の1つ になります。


コメント