ヤマハ トリシティ155 は、
前2輪・後1輪の3輪構造を持つ「トリシティシリーズ」の上位モデル。
125との一番大きな違いは、
- 高速道路・自動車専用道路に乗れる
- パワーと余裕がアップしている
という点ですが、実際のところ
- 「そこまで違いがあるの?」
- 「125で十分じゃない?」
- 「重くて扱いにくくない?」
と、購入前に迷うポイントが多いバイクでもあります。
この記事では、
- トリシティ155の特徴とキャラクター
- トリシティ125との具体的な違い
- メリット・デメリット
- 後悔しやすい人/向いている人
を、通勤・街乗り+たまに高速目線 で分かりやすく解説します。
トリシティ155とはどんなスクーター?
トリシティ155は、
「3輪の安定感そのままに、高速道路も走れるようにしたモデル」です。
ざっくりスペックイメージ
- 排気量:155ccクラスの水冷単気筒エンジン
- 最高出力:125より一段パワフル
- 3輪構造:前2輪+後1輪(リーンする3輪)
- 区分:軽二輪(ナンバーは250と同じもの)
- 高速道路・自動車専用道路:走行可能
見た目は125とかなり似ていますが、
中身としては「通勤+プチツーリング」まで視野に入れた上位版です。
トリシティ155のメリット
① 高速道路に乗れる“安心の余裕”
155ccになったことで、
- 高速道路・自動車専用道路に乗れる
- バイパスや流れの速い幹線道路で余裕がある
- 80〜100km/h付近の巡航が現実的
「平日は通勤、週末は少し遠くまで走りたい」
という使い方にピッタリのバランスです。
② 125よりも一段上の加速感
- スタートダッシュに余裕
- 合流・追い越しで怖さが減る
- エンジンを無理に回さなくても済む
トリシティ125でも街乗りには十分ですが、
155に乗ると「常に余裕を残して走れる」感じになります。
③ 3輪ならではの圧倒的な安定感
ここは125と共通ですが、155でももちろん健在。
- 濡れた白線・マンホール・段差に強い
- フロントが2輪なのでブレーキ時の安心感が高い
- 荒れた路面や雨の日の心の負担が減る
「通勤でどうしても雨の日も乗らざるを得ない」人には、
2輪では得られない安心感があります。
④ 通勤+プチツーリングの“両刀”に向いている
- 平日は通勤で、信号の多い街中
- 休日は郊外へプチツーリング
- たまに高速道路も使う
こういう使い方をする人にとって、
トリシティ155はかなり現実的な一台です。
トリシティ155のデメリット
① 車重が重く、取り回しは楽ではない
3輪構造+155ccエンジンで、
一般的な125〜150スクーターと比べてもかなり重い部類です。
- 押し引きのときにズッシリくる
- 駐輪場で方向転換するときに体力を使う
毎日、狭い駐輪場で切り返す人は要注意です。
② 価格が高め&維持費も125より増える
- 車両価格は125スクーターより一段上
- 排気量155ccのため、自動車税なども125より高い扱い
「通勤の足にそこまでお金をかけたくない」
という人にとっては、ややハードルが高いかもしれません。
③ 車体が大きく、駐輪スペースを選ぶ
- 幅広の前二輪
- 全長もそこそこある
マンション・駅の駐輪場など、
「幅がギリギリのスペース」だと苦労することがあります。
トリシティ155 vs トリシティ125
差が出るポイントだけまとめると…
| 比較項目 | トリシティ125 | トリシティ155 |
|---|---|---|
| 高速道路 | × 走れない | ◎ 走れる |
| 加速・余裕 | ◯ 街乗りなら十分 | ◎ 高速含めて余裕アリ |
| 維持費(税金など) | ◎ 安い | △ 125より高い |
| 価格 | ◯ | △ 高め |
| 用途イメージ | 通勤・街乗り特化 | 通勤+郊外・高速も視野 |
まとめると…
- 高速に乗らない・通勤オンリー → トリシティ125で十分
- 高速も使う・少し遠くまで行きたい → トリシティ155の価値アリ
トリシティ155 vs PCX160/NMAX155
PCX160との比較
- 安定感:
- 濡れた路面・段差にはトリシティ155が有利
- 軽さ・取り回し:
- PCX160の方がだいぶラク
- 価格・維持費:
- どちらも「通勤スクーターとしては高め」クラス
- キャラクター:
- PCX160 → 「快適・上質・王道」
- トリシティ155 → 「安全・安心に全振りした変わり種」
NMAX155との比較
- 走りの楽しさ:
- NMAX155の方が「スポーティで軽快」な印象
- 安定感:
- 路面ミスへの強さはトリシティ155が有利
- デザインのクセ:
- NMAX155 → 普通のスクーター系
- トリシティ155 → 見た目からしてかなり個性的
トリシティ155は初心者に向いている?
条件付きでアリ。
向いている人
- すでに原付や125に乗ったことがある
- 雨の日も通勤でバイクを使いたい
- 転倒リスクをできるだけ減らしたい
ちょっとハードル高い人
- 完全な初バイクで、そもそも車重に慣れていない
- 身長・体力にあまり自信がない
- 狭い駐輪場で毎日方向転換する
こういう場合は、
まずはPCX125やリード125など 軽い2輪スクーターから入る 方が安心かもしれません。
トリシティ155で後悔しやすいパターン
- 高速道路をほとんど使わない
- 雨の日はそもそもバイクに乗らない
- 「安くて軽い原付二種が欲しいだけ」
こういう人には、
トリシティ155はオーバースペック気味です。
トリシティ155で満足しやすい人
- 通勤距離が長く、バイパス・高速を使う
- 雨の日もバイク通勤が避けられない
- 二輪の感覚で乗りつつ、安定感を最優先したい
- 人と被らない、ちょっと変わった通勤バイクが欲しい
こんな人にとって、
トリシティ155は 他では代わりが効かないスクーター になります。
結論|トリシティ155は「高速も雨の日も走る人向けの3輪通勤マシン」
トリシティ155は、
- 重い
- 高い
- 駐輪スペースも選ぶ
という弱点を抱えています。
それでも、
- 高速も走れる155ccの余裕
- 雨の日・濡れた路面での安定感
- 通勤+プチツーリングまでこなせる守備範囲
を考えると、
「バイク通勤を本気で続けたい人」の強い味方です。
- 通勤で高速やバイパスを使う
- 雨でもバイクに乗らざるを得ない
そんな人には、
トリシティ155は かなり有力な一台 だと言えます。


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