【カワサキ Z900 レビュー】948cc直列4気筒スーパーネイキッド【Z900RS・MT-09との違いも解説】

カワサキ

カワサキ Z900 は、

  • 水冷4ストロークDOHC4バルブ 直列4気筒
  • 総排気量 948cm³
  • 最高出力 約92kW(125PS)/9,500rpm
  • 最大トルク 約98.6N・m(10.1kgf・m)/7,700rpm
  • 車両重量 215kg
  • シート高 810mm
  • 燃料タンク容量 17L(無鉛プレミアムガソリン)

というスペックを持つ、カワサキの スーパーネイキッド代表モデル です。

  • “SUGOMI” コンセプトのアグレッシブなデザイン
  • 948cc直列4気筒のパワフルな加速とサウンド
  • IMU搭載の電子制御・5インチTFTメーター・スマホ連携

など、見た目も中身も「プレミアムなストリートファイター」 に仕上がっています。

この記事では、

  • Z900の主要スペック
  • 良いところ/気になるところ
  • Z900RS・MT-09・CB650Rとの違い
  • どんな人に向いているバイクか

を、街乗り〜ツーリング・ワインディング視点で解説します。

※画像はAIによるイメージです


カワサキ Z900 の主要スペック

※数値は日本仕様およびグローバル向けZ900の公表値をもとに整理しています。

車体サイズ・重量

  • 全長:2,065mm
  • 全幅:830mm
  • 全高:1,110mm
  • ホイールベース:1,450mm
  • 最低地上高:145mm
  • シート高:810mm
  • 車両重量:215kg
  • 最小回転半径:2.9m
  • 乗車定員:2名

エンジン・トランスミッション

  • エンジン形式:水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒
  • 総排気量:948cm³
  • 内径×行程:73.4mm × 56.0mm
  • 圧縮比:11.8:1
  • 最高出力:約92kW(125PS)/9,500rpm
  • 最大トルク:約98.6N・m(10.1kgf・m)/7,700rpm
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション(DFI、φ36mmスロットルボディ×4)
  • 始動方式:セルフ式
  • 点火方式:トランジスタ式
  • 変速機形式:常時噛合式6段リターン

足まわり・ブレーキ・タイヤ

  • フレーム形式:スチール製ダイヤモンドフレーム(トラス構造)
  • フロントサスペンション:
    • 倒立テレスコピックフォーク(41mm)
    • 伸び側減衰・プリロード調整機能付き
  • リアサスペンション:
    • ホリゾンタルバックリンク式モノショック
    • 伸び側減衰・プリロード調整機能付き
  • フロントブレーキ:
    • 直径300mmダブルディスク
    • 4ポットキャリパー+ABS
  • リアブレーキ:
    • 直径250mmシングルディスク+ABS
  • タイヤサイズ:
    • 前:120/70ZR17
    • 後:180/55ZR17(ラジアル・チューブレス)

燃費(届出値)

  • 定地燃費値:28.9km/L(60km/h・2名乗車時)
  • WMTCモード値:20.5km/L(クラス3-2・1名乗車時)
  • 燃料タンク容量:17L(無鉛プレミアムガソリン)

Z900 の良いところ(メリット)

① 948cc直列4気筒の“パンチある”加速とサウンド

Z900 の最大の魅力はやはり 948cm³直列4気筒エンジン

  • 9,500rpmで約125PS
  • 7,700rpmで約98.6N・mのトルク

この数字からも分かる通り、

  • 低〜中回転でも十分トルクがあり、街中でギクシャクしにくい
  • 6,000rpm前後から一気にパンチが出てきて、加速がかなり力強い
  • 8,000rpm以降は直4らしい伸びとサウンドで、クラス以上の満足感

「ツインでは物足りないけど、リッタークラスまではいらない」

というライダーの“ちょうど良いところ”をピンポイントで突いてくるエンジン特性です。


② IMU搭載の電子制御で、公道スポーツでも安心感が高い

最新のZ900は、電子制御もかなり充実しています。

  • IMU(慣性計測装置)搭載
  • KTRC(カワサキトラクションコントロール)
  • 出力モード(パワーモード)
  • ABS
  • カワサキクイックシフター(KQS・上下対応、グレードにより設定)

などにより、

  • 加速でラフに開けても、リアのスライドを電子制御がサポート
  • 雨の日や荒れた路面でも安心感が高い
  • クイックシフターによるシフトアップで、ワインディングがさらに楽しくなる

“パワフルな直4+電子制御” という今どきのスーパーネイキッドらしい装備内容です。


③ 948ccクラスとしては扱いやすい車体サイズ

  • 全長2,065mm×全幅830mm×全高1,110mm
  • ホイールベース1,450mm
  • 車両重量215kg

数字だけ見ると大柄に見えますが、

  • トラス構造フレームで、動きは比較的軽快
  • 180サイズのリアタイヤでも、“重いだけ”な印象になりにくい
  • ワインディングでの切り返しも、リッターネイキッドほどの重さは感じない

もちろん250・400と比べれば重さはありますが、
「直4・950ccクラス」として見ると、かなり扱いやすい部類のネイキッドです。


④ 5インチTFTメーター+スマホ連携など装備も現代的

Z900 は装備面も抜かりありません。

  • 5インチTFTフルカラー液晶メーター
  • スマホ連携アプリ(RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE)対応
  • ライディングモードの切り替え
  • リーン角インジケーター表示

これにより、

  • 走行中に多くの情報を見やすく表示
  • スマホの通話・メール通知や走行ログの確認も可能
  • 自分のバンク角をメーターで確認する“遊び”もできる

「ハイテクなスーパーネイキッドに乗っている」 という所有感も満たしてくれます。


⑤ “SUGOMI” デザインで所有欲を刺激するルックス

Z900 のデザインは、カワサキらしい “SUGOMI” コンセプト。

  • 低く構えたヘッドライト
  • えぐられたようなタンクまわり
  • シャープなテールカウル

など、どの角度から見ても「ストリートファイター」。

  • 信号待ちや駐輪場でも、存在感がかなり強い
  • カスタムパーツも豊富で、自分好みに仕上げやすい

見た目で惚れてからスペックを調べるタイプのバイクと言ってもいいくらい、ルックスのインパクトがあります。


Z900 の気になるところ(デメリット)

① シート高810mm+タンクのボリュームで足つきは人を選ぶ

  • シート高:810mm
  • タンクまわりはそれなりに幅があるネイキッド

そのため、

  • 小柄なライダーだと「両足つま先〜片足ベッタリ」になるケースが多い
  • 斜めになった路面や、坂道での取り回しは慎重さが必要

足つきに不安がある人は、必ず実車での跨りチェック推奨です。


② ネイキッドなので高速巡航では風をしっかり受ける

  • カウルレス+短めのメーターバイザー

という構成なので、

  • 高速道路を長時間走ると、上半身への風圧でそれなりに疲れる
  • スクリーンを追加するカスタムが定番

「高速道路メインで、ひたすら距離を稼ぐツーリング」が多いなら、
Ninja 1000SX やツアラー/アドベンチャー系も候補に入れておいた方が安心です。


③ パワーがかなりあるので、完全ビギナーにはオーバースペック気味

948cc・直列4気筒・約125PS というスペックは、

  • 中型から乗り換えると、加速の“別物感”がかなり強い
  • スロットル操作を雑にすると、すぐにスピードが乗る

教習所出たて+初バイクでZ900 だと、

  • 「怖さの方が先に立ってしまう」
  • 「パワーを持て余したまま、バイクの本当の楽しさを味わえない」

というケースも考えられます。


④ 直4ゆえに「低回転トルクのドコドコ感」はツイン勢に劣る

  • MT-07 のような並列2気筒
  • SV650 のようなVツイン

と比べると、

  • Z900 の直4は、低回転からスムーズに進む一方で
  • 「ドコドコ感」や「鼓動感」という意味では穏やか

「2気筒の鼓動感が好き」「低回転だけでトコトコ走りたい」 という人だと、
ミドルツインの方がフィーリング的に合う可能性があります。


他モデルとの比較

1. Z900 vs Z900RS(レトロスポーツとの違い)

Z900

  • “SUGOMI” デザインのスーパーネイキッド
  • IMU+電子制御充実
  • シャープで現代的なスタイリング

Z900RS

  • クラシックなZ1直系のレトロスポーツ
  • 同系統のエンジンながら、特性はより味わい重視
  • 丸目ライト+ティアドロップタンクで雰囲気重視

「最新装備のストリートファイターが欲しい」 → Z900
「デザインと味わいを重視したレトロネイキッドが欲しい」 → Z900RS


2. Z900 vs MT-09(3気筒ネイキッド)

MT-09(最新型)

  • 890cm³・3気筒クロスプレーンコンセプトエンジン
  • 軽量な車体と強烈なトルク感が特徴

Z900

  • 948cm³・直列4気筒
  • パワーはZ900が上回る一方、フィーリングはより直4らしくスムーズ

ざっくりとしたキャラクターの違いは、

  • エッジの効いた3気筒のトルクと軽さ → MT-09
  • 高回転の伸びと4気筒らしい滑らかさ → Z900

となります。


3. Z900 vs CB650R(直4ミドルクラス)

CB650R

  • 648cm³直列4気筒・95PS
  • 車両重量205〜207kg、タンク容量15L
  • NEO SPORTS CAFÉ デザインで大人っぽい雰囲気

Z900

  • 948cm³直列4気筒・約125PS
  • 車両重量215kg、タンク17L
  • よりパワフルで、電子制御もSUGOMIデザインも“攻め”寄り

「ミドルクラスで直4を楽しみたい」 → CB650R
「一段上のパワーとスーパーネイキッド感を味わいたい」 → Z900


Z900 は初心者にも向いている?

向いているケース

  • すでに中型(250〜400)やミドルツインで十分に経験を積んでいる
  • 高速道路も頻繁に使うツーリングが多い
  • 電子制御付きの直4スーパーネイキッドにステップアップしたい
  • カワサキZシリーズの世界観・SUGOMIデザインが好き

こういうライダーには、“大型2台目・3台目” としてかなり理想的な選択肢です。

注意したいポイント

  • 948cc+約125PS の直4は、慣れていないと簡単にスピードが出てしまう
  • 足つきと車格のボリューム的にも、完全ビギナーには心理的ハードルが高い
  • パワーを使い切るより、余裕として楽しむくらいの心構えが必要

「教習所を出たばかりの1台目」にはあまりおすすめしづらく、
ある程度経験を積んだ人のステップアップ先として真価を発揮するバイク
と言えます。


Z900 で満足しやすい人/後悔しやすい人

満足しやすい人

  • 直列4気筒の高回転の伸びとサウンドに憧れている
  • リッターネイキッドほどオーバースペックにはしたくない
  • 電子制御付きのスーパーネイキッドで、公道スポーツを楽しみたい
  • カスタムも含めて「愛でる対象」としての相棒が欲しい

後悔しやすい人

  • 足つき最優先で、もっと低いシート高のバイクが欲しい
  • とにかく軽いバイクで、取り回しの気楽さを重視したい
  • ツインやシングルの“ドコドコ感”が一番の好み
  • 初めての大型バイクとして、いきなり選ぼうとしている

こういった場合は、
Z650・MT-07・SV650・CB650R・レブル系 など、別の選択肢の方が幸せになれる可能性も高いです。

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