カワサキ Ninja 650 は、
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ 並列2気筒
- 総排気量 649cm³
- 最高出力 50kW(68PS)/8,000rpm
- 最大トルク 63N・m(6.4kgf・m)/6,700rpm
- 燃料タンク容量 15L(無鉛レギュラーガソリン)
- 定地燃費値 33.9km/L(60km/h・2名乗車時)
- WMTCモード値 23.6km/L(クラス3・サブクラス3-2・1名乗車時)
というスペックを持つ、ミドルクラスのフルカウルスポーツツインです。
カワサキはこのバイクを
「ファン・スタイル・イージー」
というコンセプトで開発。
- 軽量でスリムなシャーシ
- 低中回転域の力強さを重視した649cc並列2気筒
- カワサキトラクションコントロール(KTRC)
- LEDヘッドライト&4.3インチTFTカラー液晶メーター
などにより、ビギナーからベテランまで扱いやすいフルカウルスポーツに仕上がっています。
この記事では、
- Ninja 650の主要スペック
- 良いところ/気になるところ
- ネイキッド版Z650やミドルクラスのライバルとの違い
- どんな人に向いているか
を、街乗り〜ツーリング・ワインディング目線で解説します。
※画像はAIによるイメージです
Ninja 650の主要スペック(日本仕様)
エンジン・トランスミッション
- エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒
- 総排気量:649cm³
- 内径×行程:83.0mm × 60.0mm
- 圧縮比:10.8:1
- 弁方式:DOHC 4バルブ
- 最高出力:50kW(68PS)/8,000rpm
- 最大トルク:63N・m(6.4kgf・m)/6,700rpm
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション(デュアルスロットルバルブ付・スロットル径φ36mm×2)
- 点火方式:バッテリー&コイル(フルトランジスタ点火)
- 始動方式:エレクトリックスターター
- 潤滑方式:強制潤滑方式/セミドライサンプ
- エンジンオイル容量:2.3L
- 変速機形式:常時噛合式6段リターン
燃料・燃費
- 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料タンク容量:15L
- 定地燃費値:33.9km/L(60km/h・2名乗車時)
- WMTCモード値:23.6km/L(クラス3・サブクラス3-2・1名乗車時)
足まわり・ブレーキ・タイヤ
- フレーム形式:ダイヤモンドフレーム
- フロントサスペンション:テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)
- リアサスペンション:スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク)
- フロントブレーキ:デュアルディスク(外径300mm)+ABS
- リアブレーキ:シングルディスク+ABS
- タイヤサイズ:
- 前:120/70ZR17M/C(58W)
- 後:160/60ZR17M/C(69W)(ラジアル・チューブレス)
Ninja 650の良いところ(メリット)
① 68PSの649ccパラツインが「日常で使い切れる速さ」
Ninja 650のエンジンは、
- 最高出力:68PS/8,000rpm
- 最大トルク:63N・m/6,700rpm
という数値の並列2気筒。
特徴は、
- 低〜中回転から太めのトルクが出る
- 6,000rpm前後から一段と力強くなり、ワインディングが楽しい
- 常用域でのレスポンスが素直で、街乗り〜ツーリングで扱いやすい
「高速道路や峠での加速に余裕はあるけど、オーバーパワーまでは行きすぎない」
という、“現実的に使い切れる範囲で速いエンジン”です。
② フルカウル+スクリーンで、高速ツーリングがラク
同じエンジン・フレームを使うZ650と比べて、
- フロントカウル+スクリーン
- サイドカウルで上半身〜下半身の風をある程度カット
といった構成のおかげで、
- 高速道路の巡航で受ける風がネイキッドより明らかに少ない
- 長距離でも首・肩・上半身の疲労が軽減されやすい
「高速道路を使って遠くまで走るツーリング」が多いなら、Z650よりNinja 650の方が快適です。
③ KTRC(カワサキトラクションコントロール)で安心感アップ
現行モデルのNinja 650シリーズには、KTRC(カワサキトラクションコントロール)が搭載されています。
- 滑りやすい路面での発進・加速時に、後輪スリップを検知
- 出力制御によって車体の安定性をサポート
- スポーツ走行から雨の日の通勤まで、状況に応じて安心感が増す
「電子制御が何もないのはちょっと不安」という人にも、
ビギナーにも優しい装備内容になっています。
④ LEDヘッドライト&4.3インチTFTメーターなど装備が今どき
Ninja 650は、装備面も現代的です。
- 2灯式LEDヘッドライト
- LEDテール&ポジション
- 4.3インチTFTカラー液晶メーター
- スマホ連携機能(RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE)
これにより、
- 夜間の視認性が高い
- メーター情報が見やすく、スポーティな雰囲気も演出
- スマホ連携で走行ログや通知表示などが楽しめる
「見た目はフルカウルスポーツ、装備はツーリングフレンドリー」というバランスです。
⑤ アップライト寄りのポジションで“気合いを入れすぎずに乗れる”
Ninja 650のコンセプトは“ファン・スタイル・イージー”。
その名の通り、
- スーパースポーツほどの深い前傾ではなく、アップライト寄りのポジション
- ハンドル位置も高すぎず低すぎずで、街乗りやツーリングで楽
- それでいて、ワインディングではしっかりと体重移動しやすい
「SSほどストイックじゃなく、でもちゃんとNinjaらしく走りたい」
というライダーにとって、非常にちょうどいいポジション設定になっています。
⑥ 燃費と15Lタンクで、ツーリングでも安心
公表値として、
- 定地燃費:33.9km/L(60km/h・2名)
- WMTC:23.6km/L(クラス3-2・1名)
- タンク容量:15L
というスペックなので、条件が良ければ300km前後の航続距離も十分狙える数字です(実際の値は走り方や環境によって変動)。
- 給油間隔をそこまでシビアに気にせず走れる
- 日帰り〜1泊ツーリングで使いやすい
“ミドルクラスのスポーツツアラー”としてちょうどいい燃費性能です。
Ninja 650の気になるところ(デメリット)
① 本格スーパースポーツほどの“尖った速さ”はない
Ninja 650は、
- 68PSの並列2気筒
- 実用域重視のエンジン特性
というキャラクターなので、
- CBR600RRやZX-6Rのような高回転高出力SS
- ZX-4RやZX-25Rのような「回してナンボ」の高回転マルチ
と比べると、
- 高回転での突き抜けた伸び
- レーシーなフィーリング
という面では控えめです。
「サーキットでラップタイムを削るのが主目的」
という人は、より尖ったスーパースポーツを選んだ方が満足度は高いです。
② フルカウルとはいえ、完全なツアラーほどの防風性ではない
Ninja 650はスポーツ寄りフルカウルなので、
- ネイキッドよりは圧倒的に楽
- ただし、スクリーンの大きなツアラーやアドベンチャーほどには風を防げない
- 高速道路をずっと走ると、速度域によっては肩や首に多少の負担は残る
- もっと防風性を高めたい人は、スクリーン交換・ハンドガードなどのカスタムを検討する人も多い
「長距離高速メインのツアラー」として見ると、もう一歩欲しくなる場面もあります。
③ 電子制御は必要十分だが、“てんこ盛り”ではない
Ninja 650にはKTRCが装備されていますが、
上位クラスのようなIMU連動の多彩な電子制御と比べるとシンプルです。
- コーナリングABS
- 多段階のパワーモード切替
- ウイリーコントロール・スライドコントロール
といった要素まで欲しい人から見ると、
「必要なところは押さえているけど、最新リッタースポーツほどではない」
という印象になるかもしれません。
そのぶん、
- 操作と挙動の関係が分かりやすい
- 「電子制御に走りを任せすぎている感じ」は少ない
という良さもあります。
Z650や他ミドルクラスとの違い
1. Ninja 650 vs Z650(兄弟車)
共通点
- 649cc並列2気筒エンジン
- 基本フレーム・足まわり構成
- KTRC・LEDヘッドライト・4.3インチTFTメーターなどの装備
違い
- Ninja 650:フルカウル+スクリーンで防風性アップ、ポジションや見た目はスポーツ寄り
- Z650:ネイキッドでより軽快、街乗りでの取り回しや気軽さは上
「高速ツーリングが多い&Ninjaスタイルが好き」 → Ninja 650
「街乗りメイン&気軽なネイキッドが欲しい」 → Z650
という選び方になります。
2. Ninja 650 vs Ninja 400/Ninja 250
Ninja 400/250
- 400:399cm³並列2気筒(高回転寄りの性格)
- 250:249cm³並列2気筒
- 軽量で、車格もコンパクト
Ninja 650
- 649cm³でトルクに余裕があり、2人乗りや高速巡航も楽
- 車格も一回り大きく、安定感がある
「教習車→最初のフルカウルとして、まずは軽いクラスで慣れたい」 → Ninja 250/400
「中型で慣れていて、次は余裕のあるミドルツインが欲しい」 → Ninja 650
といったステップアップのイメージです。
3. Ninja 650 vs ZX-4R/ZX-25R(高回転マルチ)
- ZX-4R/ZX-25Rは、高回転型4気筒(または4気筒相当の性格)で、サーキット・高回転域を楽しむモデル
- Ninja 650は並列2気筒で、日常域〜中回転のトルク重視
「レース寄りの鋭さ・高回転サウンド」を求めるならZX-4R/ZX-25R、
「日常で扱いやすく、ツーリングも含めて全部こなしたい」ならNinja 650、と住み分けできます。
Ninja 650は初心者にも向いている?
向いているポイント
- エンジン特性が極端にピーキーではなく、街乗り〜ツーリングで扱いやすい
- KTRC・ABS・LEDヘッドライトなど、安全性・安心感のある装備
- フルカウル+アップライト寄りのポジションで、長距離もそこそこ楽にこなせる
「250〜400クラスである程度経験を積んで、次は最初の大型フルカウルを…」
というライダーには、かなり現実的な選択肢です。
注意したいポイント
- あくまで“大型”なので、パワーや車格は250・400よりは明確に上
- 高速ロングツーリングを走り込むなら、スクリーンやハンドル周りのカスタムでさらに快適性を上げたくなる可能性あり
- 「タイムを削るサーキット専用機」を求めると物足りない
完全ビギナーの“1台目”というより、中型〜軽二輪を経験した人のステップアップにピッタリなフルカウルと考えるとしっくり来ます。
Ninja 650で後悔しやすい人/満足しやすい人
後悔しやすい人
- サーキット走行で、とにかくタイムを削る走りがしたい
- 4気筒の高回転サウンドに強いこだわりがある
- 最新リッタースポーツ並みの電子制御を求めている
- 超ロングツーリング専用機のような、防風性最優先マシンが欲しい
こういった人は、
ZX-6RやZX-4R/ZX-25R、もしくはツアラー系・アドベンチャー系の方が向いているかもしれません。
満足しやすい人
- フルカウルのNinjaスタイルに憧れがある
- でも過激なSSより、日常もツーリングもこなせるバイクがいい
- 並列2気筒の扱いやすいトルクが好み
- ネイキッドより防風性が欲しいけど、過度な前傾は避けたい
- 「ファン・スタイル・イージー」というコンセプトに惹かれる
そんなライダーにとってNinja 650は、
「日常もツーリングも、肩肘張らずに楽しめる“等身大のフルカウルNinja”」
になってくれる一台です。


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