カワサキ Z900RS は、往年のZ(Z1)の空気感をまといながら、現代の足まわり・制御・信頼性で「普通に速くて、普通に扱いやすい」へ落とし込んだネオクラ(レトロスポーツ)の代表格。
眺めて良し、走って良し。見た目だけのクラシックではなく、日常~ツーリングまで“ちゃんと使える”完成度が評価され続ける一台です。
ミオ:「“雰囲気”で終わらないのがZ900RSの強み。見た目で惚れて、走りで納得して、長く付き合えるタイプだよ。」
1. 概要(どんなバイク?)
- コンセプトは“Zの美学”を現代の走りで楽しむ
- 並列4気筒らしい滑らかさに、扱いやすいトルク感
- ネオクラの中でもスポーツ寄りの実力(ブレーキ/足まわり/旋回性が真面目)
Z900RSは「クラシックっぽいバイク」ではなく、“クラシックに見えるスポーツバイク”。
低~中回転の厚みと上質なフィーリングで、街乗りでも疲れにくく、ワインディングでは素直に曲がって楽しい。さらに、所有満足度(眺め・質感・世界観)まで高いのがZ900RSの強さです。
2. スペック(主要諸元まとめ)
- エンジン:水冷4スト 並列4気筒
- 最高出力:82kW(111PS)/ 8,500rpm
- 最大トルク:98N・m / 6,500rpm
- シート高:800mm
- 車両重量:215kg
- 燃料タンク:17L
- WMTCモード燃費:18.8km/L
- 価格:メーカー希望小売価格 1,529,000円~
ミオ:「数字だけ見ると“ちょうどいい”のに、乗ると“余裕がある”って感じるタイプ。余裕は正義だよ。」
3. ここが良い(Z900RSの魅力)
3-1. “見た目に惚れて、走りで裏切らない”
丸目ライト、ティアドロップタンク、テール周りのシルエット。Zらしいラインを守りつつ、車体剛性や制動、旋回のまとめ方が現代的で、見た目先行で買っても走りで納得しやすい。
3-2. 並列4気筒の“上質さ”が日常をラクにする
4気筒らしい回転の滑らかさは、街乗りのストレスを減らします。ギクシャクしにくく、加速が雑になりにくい。結果として、疲れにくい。
3-3. ワインディングは“速さより気持ちよさ”が出る
過激に尖らせず、コーナーの進入~立ち上がりのリズムが作りやすい。
「攻める」より「整う」方向の楽しさで、気持ちよく走れて満足度が高い。
ミオ:「Z900RSは“上手く走れた感”が出やすい。スピードじゃなくて、リズムが合う。」
4. 気になるポイント(購入前に知っておくべきこと)
4-1. 車重は軽くない(取り回しは工夫が必要)
215kg級なので、押し引きは軽量クラスほどラクではありません。
ただし、ハンドル切れ角やバランスが良いので、慣れれば“重さのわりに扱いやすい”側です。
4-2. 価格はネオクラの中でも“強気”
質感・ブランド性・完成度を考えれば納得しやすい一方、コスパ最優先だと他候補が出ます(後述の比較で整理)。
4-3. “クラシックの顔”ゆえの好み(風防/積載/冬装備)
ロングツーリングで快適性を盛るなら、スクリーンや積載の工夫が前提になりやすい。
「素の姿が完成形」だからこそ、盛りすぎると世界観が崩れる…ここは好みが分かれます。
5. ライバル比較
ここからが本題。Z900RSは「ネオクラ」という括りでも、比較相手によって評価軸が変わります。
以下は“どう違って、どっちが向くか”で整理します。
5-1. まずはスペック比較表
※価格はメーカー希望小売価格(参考)。年式・仕様で変動します。
| 車種 | 最高出力 | 最大トルク | 車両重量 | シート高 | タンク | WMTC燃費 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Z900RS | 82kW(111PS)/8500 | 98N・m/6500 | 215kg | 800mm | 17L | 18.8km/L | 1,529,000円~ |
| Z900 | 91kW(124PS)/9500 | 98N・m/7700 | 214kg | 810mm | 17L | 20.5km/L | 1,485,000円~ |
| KATANA | 110kW(150PS)/10000 | 105N・m/9250 | 215kg | 825mm | 12L | 17.0km/L | 1,683,000円 |
| CB1300 SUPER FOUR SP Final | 83kW(113PS)/7750 | 112N・m/6250 | 266kg | 790mm | 21L | 17.2km/L | 2,101,000円 |
| Z650RS | 50kW(68PS)/8000 | 63N・m/6700 | 188kg | 800mm | 12L | 23.6km/L | (本体価格)980,000円 |
ミオ:「表で“違いの方向”を掴んで、短評で“刺さる方”を選ぶのが一番失敗しにくいよ。」
5-2. 比較短評
以下、ライバルを用途別に並べます。
A) “同門・直球ライバル”:Z900(現代スポーツネイキッド)
- Z900が向く人:走り優先・コスパ優先・見た目は現代的でOK
- Z900RSが向く人:所有満足(デザイン/質感/世界観)も走りも欲しい
- 選び分け:
- Z900=同等重量帯でもパワー寄りで“現代の速さ”が分かりやすい
- Z900RS=出力を過激にせず、気持ちよさと雰囲気で満足度が伸びる
ミオ:「“走る理由”が速さならZ900。“乗る理由”が愛着ならZ900RS。」
B) “尖り枠”:スズキ KATANA(デザイン×高出力)
- KATANAが向く人:刺さるデザイン・パンチ・非日常感
- Z900RSが向く人:上質な日常~ツーリングの万能さ
- 選び分け:
- KATANA=150PS級で刺激が濃い。見た目も走りも尖っている
- Z900RS=刺激より長く付き合う気持ちよさ、疲れにくさ
ミオ:「KATANAは“刺さる人に刺さる”。Z900RSは“じわじわ惚れ直す”タイプ。」
C) “大排気量の安心感”:ホンダ CB1300(最終モデル系)
- CB1300が向く人:圧倒的な安定感・重厚感・長距離での余裕
- Z900RSが向く人:重厚すぎず、峠も街も気軽に楽しみたい
- 選び分け:
- CB1300=トルクと車格で“どっしり安心”。ただし重量級
- Z900RS=軽快さと扱いやすさを残しつつ、満足感も高い
ミオ:「“落ち着きのCB”か、“軽快さのZ”か。どっちの安心が欲しいかで決まるよ。」
D) “同じネオクラでも軽量寄り”:Z650RS
- Z650RSが向く人:軽さ・取り回し・維持費・街乗り中心
- Z900RSが向く人:4気筒の上質さ・余裕・見た目の存在感
- 選び分け:
- Z650RS=188kgで扱いやすい。ネオクラ入門にも強い
- Z900RS=価格は上がるが、“格”と“厚み”が増える
ミオ:「初めてのネオクラならZ650RSは賢い。最初から“本命の景色”が欲しいならZ900RS。」
E) “ヤマハ系ネオレトロ”:XSR900(路線は近いが味は別)
- XSR900が向く人:軽快さ・現代電子制御・スポーツ寄りの反応
- Z900RSが向く人:4気筒の上質さ・クラシックの統一感
- 選び分け(体感の差):
- XSR900=軽快で“キビキビ”、スポーツネイキッドの血が濃い
- Z900RS=しっとり上質、“丁寧に走って気持ちいい”方向
ミオ:「XSRは“動きが速い”。Zは“気持ちが続く”。好みが出るよ。」
F) “ミドルネオクラ”:CB650R / Z650RS / XSR700 など(価格と扱いやすさ)
- ミドルが向く人:街乗り多め、取り回し優先、コストも現実的に
- Z900RSが向く人:高速巡航や追い越しの余裕、所有満足の強さが欲しい
- 選び分け:
- ミドル=“日常が主役”。軽さが正義
- Z900RS=“趣味が主役”。余裕と質感が正義
G) “輸入ネオクラ”:トライアンフ(Speed Twin / Bonneville)・BMW R nineT・ドゥカティ Scrambler 1100
- 輸入勢が向く人:鼓動感・ブランド世界観・エンジンの色気
- Z900RSが向く人:国産らしい信頼性と扱いやすさ、整った完成度
- 選び分け:
- 輸入勢=“クセも含めて好き”が前提。刺さり方が強い
- Z900RS=クセが少なく、長期所有の満足が作りやすい
ミオ:「輸入ネオクラは“恋”。Z900RSは“結婚”。どっちが欲しい?」
5-3. 結論:Z900RSの比較上の立ち位置
- vsZ900:雰囲気・所有満足・しっとり上質
- vsKATANA:尖りは控えめだが、日常の使いやすさで勝つ
- vsCB1300:重厚感は譲るが、気軽さとスポーツ感で勝つ
- vsZ650RS:軽さは譲るが、“格”と余裕と上質さで勝つ
- vsXSR900:キビキビ感は譲るが、4気筒の滑らかさと統一感で勝つ
6. どんな人におすすめ?
向いてる人
- ネオクラの見た目が好き、でも走りも妥協したくない
- 並列4気筒の滑らかさ・上質さが好き
- “速さ”より“気持ちよさ”で満足したい
- バイクを眺める時間も趣味の一部
向いてない人
- とにかく軽さが正義(押し引き最優先)
- 刺激や過激さが欲しい(刺激最優先なら別候補がある)
- コスパ最優先(同価格帯で性能だけ見れば現代ネイキッドが強い)
ミオ:「Z900RSは“性能だけ”で勝負してない。好きが長持ちする設計なんだよ。」
7. まとめ
Z900RSは、ネオクラという枠の中でも「見た目」だけでなく、日常での扱いやすさ・走りの気持ちよさ・所有満足が高いレベルで揃った王道モデル。
ライバルを増やして比べても、最後に残る強みは一貫しています。
- 眺めて満足
- 走って納得
- 長く乗って好きが増える
“Zの美学”を、現代の安心感で楽しみたい人にとって、Z900RSは今もなおド本命です。

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